昔話 〜鬼生田〜

関下の関所(土棚)

西田町の土棚に関下というところがあり、そこには関所(せきしょ)跡がある。関所というのは、国境などの道に、そこを通る人や、運ばれる物を調べるために作られる門と建物のことを言う。 昔、いつのころかわからないが、土棚のその辺り […]

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白岩川の御前淵(ごぜんぶち)

西田町土棚を流れる白岩川にまつわるお話。時代は今から約八百余年の昔にさかのぼります― 鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)の弟、義経(よしつね)には、静御前(しずかごぜん)という美しい恋人がいた。 不仲になった兄 […]

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重ね池

 昔々、逢隈村(おうくまむら)鬼生田という所があって、道路から車も通らない細い路を奥へ奥へと行くと、竹ざさや大きな松林があった。林の中ではカッコウ鳥や狐が鳴いていた。そこに重ね池という大きな池が二つ並んであった。  とこ […]

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鬼石

『郡山の伝説』という本には二つの鬼石伝説がのっています。鬼が子どもの頃おもちゃがわりに遊んだという鬼石。いくつもあったのかもしれませんね。    鬼石⑴ 鬼生田の新宮豊吉氏宅の裏庭に高さ四十センチメートル、直径三十センチ […]

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子産坂(こなしざか)

西田町鬼生田には、子産坂(こなしざか)と呼ばれる地域があります。そこにはこんな2つの昔話が残っていました。 子産坂 その1  むかし、ある主婦が鬼生田の坂に行きかかった時、その坂があんまり急なので流産してしまった。それ以 […]

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藤石の藤(ふじ)と櫟(くぬぎ)

 むかし、鬼生田の柳田高地という山奥で大きな石を割ると、そこから藤が出てきた。そして、その藤のつるは、かたわらの大きなくぬぎの木にからまりついた。  ある山師がそのくぬぎの木を切ろうと斧を入れたら、山師の眼はつぶれてしま […]

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つるこ姫の鐘

むかし、木村の舘(やかた)につるこ姫というお姫様がいた。 あるとき、その家ではお家騒動がおこり、つるこ姫が邪魔になった。そこで逆賊達は、つるこ姫を吊鐘に入れて阿武隈川に沈めてしまった。この沈めた場所がつるこ渕(ぶち)とい […]

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菖蒲ケ池(しょうぶがいけ)

西田町鬼生田の石畑に伝わるお話 石畑の近くに池があった。むかし、その池の近くで女の人が産気づいた(赤ん坊が生まれそうになった) ちょうどそこに通りかかったえらい人がお産を手伝って、赤ん坊を無事にとりあげてやった。そしてそ […]

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芳賀池(はがいけ)

室町時代の応永年間に芳賀義勝(はがよしかつ)という人が来て、横塚一帯を領土とし、芳賀谷村と名づけて古館に住んだ。義勝は村人に農業用の池を掘らせ、芳賀池(はがいけ)と名づけた。それからそこは芳賀と呼ばれるようになった。 ま […]

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