関根の石造五輪塔婆(三町目)
説明
石造塔婆(いしづくりとうば)というのは、仏教への信仰を表すために立てる石の塔のこと。
五輪とは、仏教では「空・風・火・水・地」を表す。
関根の石造五輪塔婆はそれを塔の形に現しており、この形の五輪塔婆は福島県内ではただ一つである。
所在
郡山市西田町三町目字関根(見学自由)
もっとくわしく
この塔場は、花崗岩を用い表面に空・風・火・水・地(卵形・半月・三日月・円・方)の変化を五大種子「アバラカキャ」を五輪端形に、図形を左右対照に配列して示したもので、嘉元(1303~1306)の紀年銘をもつことと併せて、福島県内では唯一のものであります。
この種子五輪塔婆の存在は、仏教芸術と石造技術との融合を証明する学術的に貴重な存在です。
当地方の文化の実態は、学術的にも貴重な存在であります。
参考文献
『郡山市の文化財』
監修 郡山市文化財保護審議会
発行 平成13年3月
編集 郡山市教育委員会文化課
関連ウェブサイト
www.city.koriyama.lg.jp
北部(日和田町・富久山町・西田町)|郡山市公式ウェブサイト