関根の石造五輪塔婆(三町目)

説明

石造塔婆(いしづくりとうば)というのは、仏教への信仰を表すために立てる石の塔のこと。

五輪とは、仏教では「空・風・火・水・地」を表す。

関根の石造五輪塔婆はそれを塔の形に現しており、この形の五輪塔婆は福島県内ではただ一つである。

所在

郡山市西田町三町目字関根(見学自由)

右側が五輪塔婆  市指定重要有形文化財(平成3年2月19日指定)
石碑に刻まれた文字を写し取ったもの

もっとくわしく

この塔場は、花崗岩を用い表面に空・風・火・水・地(卵形・半月・三日月・円・方)の変化を五大種子「アバラカキャ」を五輪端形に、図形を左右対照に配列して示したもので、嘉元(1303~1306)の紀年銘をもつことと併せて、福島県内では唯一のものであります。

 この種子五輪塔婆の存在は、仏教芸術と石造技術との融合を証明する学術的に貴重な存在です。

 当地方の文化の実態は、学術的にも貴重な存在であります。

参考文献

『郡山市の文化財』   
監修 郡山市文化財保護審議会
発行 平成13年3月
編集  郡山市教育委員会文化課

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